『使い分けるパソコン術 タブレットからスマートフォン、クラウドまで』(たくき よしみつ・著 ブルーバックス) 立ち読み版

使い分けるパソコン術 ◆ 書 名:『使い分けるパソコン術』(講談社)

   種 別:新書判 192ページ
   著 者:たくき よしみつ
   版 元:講談社、2011.09
   価 格:840円(税込)
   ISBN :978-4062577364
   


iPad、スマホ、ツイッター、フェイスブック、WiMAX……現代のパソコン、ネット事情に溢れる情報をすべて「使いこなす」必要はない。自分に合ったものをしっかり選んで「使い分ける」技術が必須。大ヒット「シンプルに使うパソコン術」から4年。待望の「本音で書いている指南書」。

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内容紹介

目次
はじめに  〜「使いこなす」から「使い分ける」時代へ

1 iPad、買っていい人、悪い人

2 タブレットとネットブックを使い分ける

3 ケータイとスマートフォンを使い分ける

4 クラウドサービスを使い分ける

5 ブログやフェイスブック、ツイッターを使い分ける


あとがき  〜使い分けられないことの悲劇

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●はじめに  〜「使いこなす」から「使い分ける」時代へ
 
 パソコンが私たち一般人の目の前に現れてから、およそ20年経ちました。その間、携帯電話(以下、ケータイ)というものも出現し、今ではパソコンとケータイは、日常生活に不可欠なものとなっています。
 しかし、どちらもあまりにも急速な技術革新を遂げ、また、多様化したため、最近では新製品の登場やソフトのバージョンアップが、便利さよりも混乱を招いているのではないかと感じることが増えました。
 新しいソフトをインストールするたびに、裏で「何か」がネットにアクセスする回数が増え、PCが重くなる。
 バージョンアップを促されてその通りにしたら、他のソフトが動かなくなったり、予期せぬエラーが続出するようになった。
 知らないうちに重くなりすぎたパソコンを前のように軽快なパソコンに戻したいが、何をどうすればいいのか分からない。
 ……そんな経験をみなさんもされていることでしょう。
 一方で、アップル社がiPhoneを世に送り出してからは、スマートフォンが一気に普及し、パソコンとケータイの境界が曖昧になりました。
 しかし、ボタンのないつるつるの板きれを手にして、その多機能ぶりに感動すると同時に、さて、これでオレは何をしようとしているのだろう、と自問自答することはないでしょうか。
 さらにはiPadの登場により、「パソコンでもケータイでもない第3の端末」という新しい領域が作りだされました。
「薄い板」1枚で動画を鑑賞したり本を読んだりできるなどということは、かつてはSFの世界でした。そんな時代が本当に来たということはすごいことです。
 ……と感心していたところに、東日本大震災が襲ってきて、今までの「通信」の常識を覆してしまいました。
 地震直後に従来型のケータイ端末が一斉に使えなくなったのを尻目に、ネット接続したスマートフォンで緊急情報を入手した人たちは「ケータイよりもネットだ」という認識を強めました。
 また、混乱する政府やマスメディアからの情報よりも、ツイッターやフェイスブックを介して発信される最新情報や有識者・専門家の裏情報のほうがはるかに有用だという評価が定着し、SNS(ソーシャルネットワークシステム)時代の到来も強く印象づけられました。
 しかし、こうした変化があまりにも急激なため、多くの人たちは「ついていけない」という諦めにも近い気持ちを抱いているのも事実です。
 iPhoneやスマートフォンを「スマート」に使いこなせず、もてあましている人を私は何人も知っています。iPadを買ったはいいけれど、何もできなくてそのまままた箱にしまい込んでしまったという人も知っています。
 一応使っているけれど、本当に自分はこのデジタルツールを使いこなしているのだろうか? 逆に、道具に使われているのではないか? という徒労感・閉塞感を覚えている人は、たくさんいるでしょう。
 実は私もそのひとりです。
 私たちは今まで、パソコンに代表されるデジタルツールを「使いこなす」ことに懸命になってきました。しかし、これだけ多種多様なデジタルグッズや通信手段が出現してきた現代では、使いこなす前に、「使い分ける」ことが大切です。目的に合っていない道具や手段を駆使しようとしても、無駄な時間と徒労感が積み重ねられるだけです。
 使いこなせないのはあなたの責任ではなく、道具やソフトの根本的な問題かもしれません。泥沼にはまり込んで時間を浪費するよりも、さっさと別の道具、別のソフト、別の発想に切り替えたほうがいいのではないでしょうか。
 本書は、混迷するデジタル時代、通信世界を生き抜くためのキーワードとして「使い分け」を提言するものです。
 目的をしっかり見極めて、道具やソフトを使い分ける。言い換えれば、手段を選ぶことによって私たちの「支配権」を確立することが大切だという主張です。
 所詮、たかが道具です。道具を使う主人としての尊厳を取り戻すためのヒント集。そんな本としてお役に立てば幸いです。


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